゜・:*月鏡華*:・゜
こぼれる想いは、風に乗せた。いつかあなたに届きますように・・・―
scene 12
涙が零れそうになった。
唇を噛み締め。
夜空を見上げて。

それでも、頬を一筋の涙が零れる。
冷たい涙のあとを、冷たい風が撫でてゆく。
優しいけれど、苦しい。
私の心は凍えてばかり。
でももう、包み込んでくれる優しいぬくもりすら、私は手放した。

見捨てられるのが怖くて。
傷つけられるのが怖くて。
あなたを傷つけた。

それが招いた結果が、これだなんて。
後悔なんて、してもしきれない。
「ごめんね」って、どんなに言葉を重ねても、あなたは戻ってこない。


『互いに愛し合っていれば、いつかもう一度やり直せるときがくるから』

そんな夢みたいな言葉を信じて。

今は、さよなら。
                    --END--
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scene 11
「別れるって・・・なんでだよ?」
彼が小さく呟いた。
私はただ俯いて、唇をかみ締めた。
握り締めたこぶしが汗ばむ。
小さく息を零して。
顔を上げて彼を見る。
「だってあなたは、あたし以外いらない・・・んでしょう?」
それはつい先ほど、彼が私に言った言葉だった。
彼は小さく頷く。
自分の言った言葉、忘れていなかったらしい。
『お前以外何もいらない、だから傍にいろ』と。

「じゃあ、別れるしかないじゃない」
私に傍にいてほしい。
それはいいの。
私だって、あなたに同じこと思ってる。
でも、『あなた以外いらない』それだって私も感じてたことだから。
「それじゃ・・・だめなんだよ」

ポツリ、呟く。
それじゃだめだ。
互いが互いしか求めない盲目的な恋。
聞こえは良いかもしれないけれど、それはすごく危険なこと。

もしも・・・もしも不可欠の一人を決めてしまったら。
そしてその一人が、いなくなってしまったら?

このままだと、いずれ二人ともだめになってしまう。
不可欠を決めることの。
不可欠になってしまうことの恐ろしさを、私は知ってるから。
これ以上、あなたから離れられなくなる前に。

「ばいばい」

零れる涙。
振り向けばあなたはまだそこにいるのに、もうそれすらも許されない。

さよなら

止めどなく滴り落ちる涙と自分で言ったその言葉が。
ほんのちょっと傷に沁みた。

                    --END--


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日高 沙紅羅

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